1-B06 西洋絵画における作者の影響関係を可視化するユーザインタフェース
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1-B06 西洋絵画における作者の影響関係を可視化するユーザインタフェース
小田 稜子(お茶の水女子大学),中村 栄太(九州大学),伊藤 貴之(お茶の水女子大学)
本稿では,西洋絵画における画家間の影響関係を色彩を基軸にネットワークで可視化するユーザインタフェースを提案する.本インタフェースは,画家間の知識の伝達や新しい創造の過程をミクロな視点から分析することを目的としており,従来の時代の流れと画風変遷を結びつけたマクロな視点の研究とは異なるアプローチを提供する.具体的には,各画家の色彩の使用傾向をもとに影響関係をネットワークで表現し,それを直感的に操作・観察できるWebアプリケーションを実装した.このインタフェースにより,個々の画家の作品が色彩の観点からどのように進化し,他の画家に影響を与えたかを視覚的に追跡できる.本インタフェースを通じて,西洋絵画の分析に新しい視点を提示し,従来のアプローチでは見逃されていた可能性のある関係性を探る機会を提供する.